良くも悪くも日本の建築の技術力や性能、システムについて改めて色々と考えてしまいます。
たとえば、クルマの荷室に枠を作って倒れないようにすることでさえ至難の業です。
ところで、みなさまはご存知でしょうか? 大きなお寺にある「鐘つき堂」、そのほとんどはただ置いてるだけなんだそうです!!しかし地震で倒れた、壊れたなどという話はほとんど聞きません。
よく見るとその柱部分は傾斜して設計されています。
なるほど!この鐘つき堂のように柱が傾斜して開いているほうが安定しますよね?! 大工さんに聞いたところ・・重いものを吊ったり載せる場合のこの設計は私たちが普段使ている「椅子」にも使われ ているそうです。(二方向にだけ広がっているタイプもありますが)広がっている方向には倒れに くくなりますね♪
このほぼ垂直に見える脚も、スケールで測ってみるとした側が少し広がっていることがわかります。
たしかに!!倒れにくいだけでなく、垂直方向にかかる力を横方向にも分散させる構造で、相当重たい鐘の荷重がかかる柱がのっかても基礎石が割れる・・ということもないのです。 ~そんな設計思想を参考に取り入れた「自立するフレーム」~ハウスインナーは、趣味の部屋などをできるだけ自由に構成するために開発されたフレームです。 住宅で使用することをイメージしていますので当然、柱が垂直に立っている事が理想ですが前述の 通り、ストレスなく垂直に自立することは難しいのです。 そこで、鐘つき堂の設計思想を参考に荷重がバランスよく分散し、強固に自立できるようにこの 角度がつけられています。 さらに、一人で簡単に組み立てる事を前提としているのでフレキシブルに可動できるよう このようなカタチに設計されています。
部屋に入れることもイメージし柱のスパンはやはり、日本の住宅モジュールの910㎝に合わせて
あるのです。
その他にも様々な工夫が盛り込まれているフレームは完成後は大人がぶら下がれるほどの強度があり、安心です。 次回「ハウスインナー」の、さらなるこだわりの設計ポイントについて紹介させていただきます♪
(トク2)
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